エジプトのパワー(その3)

神殿、神殿、神殿。

河岸神殿
ギザの三大ピラミッドの真ん中にあるカフラー王のピラミッドに続く参道の前に河岸神殿という神殿の遺跡がある。そこを出るとすぐスフィンクスが目の前に現れる。神殿の見事な石の接合部分に目を見張る。その神殿の前まで川があったのだ。ここで王の遺体をミイラとする作業が行われた所だったそうだ。また、24時間の時を刻む凹みがあってその真ん中にカフラー王の像が当初はあったという。神聖なる場所だ。でも知らなかった場所。ピラミッドに気を取られていて、こんな神聖な場所があったなんて。

なにしろ3000年以上という長い間続いた古代エジプト文明だから、それはもう神殿の数も宮殿の数もピラミッドの数も大小はかり知れない。やっとほんの少しかじっただけの10日間の旅だったことをつくづく思い知らされた。

新しい学びがいっぱいだ。

その叡智が古代人のもので、自分達の今の生活となんら関係ない別物と思ってしまうとそこで繋がりが途切れてしまう。教科書や博物館で展示物についての説明を読んだりすると、あれは過去のもので自分達とは関係ないような気分にさせられる。でも本当は古代エジプトも今の自分達と繋がっていて、そのずっと前の宇宙とも繋がっていて、時間を超越した意識を持つと、自分が古代エジプトや他のどんな過去をも経験することができるはずだ。

トレイシーはそれが可能だと思わせてくれる。時間を超越すると、今の社会に閉じ込められることなく、自分の魂の行きたい所に行きやすくなる。

カルナック神殿
カイロから飛行機で約1時間南に飛んだところにあるのがルクソール。ラスベガスのホテルにルクソールというのがあってアメリカに住む者としてはよく聞く名前だけど、その汚された記憶をなんとかぬぐい捨てて、自分にとって真新しい本当のルクソールを体験する。

ルクソールは古代エジプトの都でテーベという名だった。カルナック神殿はそのルクソールの超目玉観光地、と言ってしまうと安っぽくなるけど、とにかく観光客の多い所。自分もその一人。まだコロナの影響で観光客は少ない方かもだけど。

巨大な石柱といいオベリスクといい、写真を見たらこれぞエジプト!という、誰もがああ見たことあるこの写真と思う場所だ。

ルクソールはカイロよりずっと静かで、空から見るとナイルの恩恵を受けてかトウモロコシ畑やサトウキビ畑が広がる、砂漠にしては緑の多い所。鳥の声がどこでも聞こえる田舎。

神殿は、ファラオの住まいでもあった。その一角にある等身大のセクメト像のある小部屋に特別に入らせてもらってトレイシーによるワークをしたのだ。ここで言うワークとは、トレイシーが高次元の何かと繋がってとうとうと語る言葉を聴きながら静かに自分と繋がる時間を持つこと。トレイシーの誘導で自分を高波動に保って、ソースコードに繋がる練習をする時間。それがピラミッドの中であったり、神殿地下の小部屋だったり、このようなセクメト像と一緒だったりと、いろいろなパワフルなロケーションでワークをするのだ。

セクメトは顔がライオンで、太陽を頭に乗せている女神。この像では、ハスの花を左手に持ち、右手にはアンクを持っている。美しい姿。

異次元への旅をさせてくれる助けとなる強い力の存在。

メディネット・ハブ

ここもルクソール。この真前にあるホテルに滞在したのだ。メディネットとは街という意味らしく、神殿ではありながら都市としての機能を果たす建物がたくさんあったという。

ラムセス3世の葬祭殿として建てられたらしい。
ここでも少しの時間、個々人が静かな場所を探して瞑想をすることができた。古代のエネルギーに触れられた時間。
とても贅沢な時間だ。

まだまだ理解したいことがたくさんあるエジプト。ほんの少しをかじっただけでも意識が高揚してエネルギーもたくさん充電できた。


デンデラのハトホルの神殿については次回に。

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