十年一昔

2011年の6月6日から今日まで10年勤務した今の会社。10年の間、辛かったことや楽しかったこと、いろいろあったけど、素晴らしい学びの場だった。特に最初の7年間上司だった超キレ者エンジニアのV氏から学ぶことは多く、それだけじゃない、カッコよくて周りからも尊敬されていて、しかもロックバンドのギタリストって。そんなクールな人間が存在することを知っただけでも人生開けた感があった。

さらに、会社を率いるトップのカリスマ人間の元で仕事ができていることでもエネルギー充電されてきていた。彼は世間からいろいろ言われているけど、やっぱり行動力の権化でカリスマ感すごい。そんな人の率いる会社で彼のつぶやきに右往左往しながら、夜遅くまでリリースに付き合ってチームの連帯感に浸っているのも悪くない。

さて、そこで勤続10年を迎えた私は、そろそ車線変更でライフコーチ業に絞っていこうとしているけれど、ここでダラダラしてしまっている。会社を辞めて自分で事業を始めようとしている人には共感してもらえるかもしれないけれど、なかなか車線変更のタイミングが決められない。

特に、今の状況が最悪でここから出ないと自分は破滅するとか、そういう悲劇的な状況ならさっさと退散しているかもしれないけれど、まったく違う。

嫌いで嫌いで仕方ない、などということはまったくなく、給料が最悪、というのでもなく、上司や同僚と合わない、というのでもない。会社自体もスタートアップから大会社に変身して安定はしている、CEOは超有名人になり新しいテクノロジーや面白いことを次々とつぶやき続けている。こう連ねていくと、この職場は悪くないのだ。中にいて面白いのだ。

ただ、方向が違ってきた。10年前にこの会社に就職を希望したのは、サステイナブルな社会への移行を加速するという会社の姿勢に共感したことも重要な点だったので、今もそのミッションに共感するけれど、今の自分は人間個人の内側に焦点が向いている。

社会がよくなるには一人一人が幸せになることが重要。まず自分が幸せになることから始まる、じゃあどうすればそうなる、そこのところに焦点を当ててコーチングをしている。これが10年の堆積、いやそれ以前の自分の人生で起きたすべての経験の積み重ねで、それらを経験したからこそたどり着いた必然のライフコーチという仕事。もっともっと面白くなっていく、私の人生。

車線変更のタイミングはマインドを休めて魂からのメッセージを受けとることで決められる。そう、それに尽きる。

Previous
Previous

輪廻と転生

Next
Next

アカシックレコード