分離から統合へ

分離から統合へ:「人類の目覚め」を紐解く二つの異なる切り口 と題したこの本は、スピリチュアルカウンセラーとして有名な並木良和さんと元ソニー役員で工学博士の天外伺朗さんによる、スピ系(並木さん)と学問系(天外さん)の異なった立場から「人類の目覚め」について書かれている。

読みやすくてすぐ読み終えられる本。

今月読んだ本のうちの一冊。複数の本を読んだり聴いたりしているから混同してしまわないうちに、書き出しておこう。

2020年12月の冬至から始まった風の時代(本格的に水瓶座の時代に入る時)に先駆けて2019年に出版された。

冒頭から「統合のプロセスが進み深まっていくなか、今まで閉じ込めていたエネルギーがどんどん解放され始めた」という並木さんと似たようなことが今自分に起きているなと共感を覚える。

自分は本当は神聖なる神なる存在で、この宇宙と同じだけの大きな意識なんだと気づきます。

そうすると、いままで見えなかったものが見えるようになり、捉えられなかったものを認識することができるようになってくるのです。

そうそう、ここ、それそれ。
少しずつ、これを感じている。
これこれ。
信じてみると、いろいろと面白いことがたくさん起きてくる。
シンクロがいっぱい見えてくる。

皆さんはどうですか?

これは多くのスピリチュアル啓蒙者たちが言っていることと同じで、ここをしっかり自分のものとすると、世界が変わってくる。自分の意識が変わっていくから、周りの世界が変わってくるのだ。

スピ系の並木さんのお話は彼の動画でもたくさんあるので、ここでは天外さんのお話について掘り下げてみたい。

天外伺朗さんは元ソニーでCDやAiboなどを開発した人で、「フロー」に入ると運が良くなると言うことを昔から提唱されている

2000年に出版されてその頃読んだ「人生のフラクタル 宇宙のゆらぎ」という本がすごく面白くて、読んでいる時にフローに入るということを身をもって感じた、フローに入って一気に読んでしまう、そんな本だった。天外さんについてもっと知りたいと思ったはずなのに、何故かそこで終わっていた22年前。さあその22年のギャップを取り戻そうと「分離から統合へ」を一気読み。

天外さんが後半に書かれている「実存的変容」ーー なんだか難しそうに漢字が5つ並んでいる。英語ではExistential Transformation、そのまま。人々の意識が変容して(変化と変容は違う ーー 変化は外面が変容は根本から変わること)まったく新しい企業経営のあり方が出現したという。この人類の意識の新しいステージによる企業経営のことをフレデリック・ラルーが「ティール」と呼んでいて云々とあって、おや、この新しい企業経営のあり方というものを私も学ぶときが今来てると感じて、次にフレデリック・ラルー著の「ティール組織」を読むことになった。こうして次々と読む本が増えていく。

意識が変容するとティールという意識レベルに達し、これは悟りよりは前の段階だけど、人類の意識の次のステージで、今世界はこのレベルに向かっているという。

「新しい企業経営のあり方」そこのところを会社に勤務する者としてよく理解して賛同すれば、次に何をすればよいかはっきり見えてくると思った。今の会社の不条理なやり方に不満を抱き、社会全体の意識が変容して統合に向かっているはずなのにステップバックしているような状況、それにどう向き合ったらよいのか、このあたりに答えがありそう。ここでしっかり自分軸で生きることが重要になる。自分軸で生きることで「実存的変容」に近づいていく。

「実存的変容」に達していない例としてエリック・クラプトンの恋愛の話が出てきたり、「実存的変容」に達していた人の例として樹木希林さんが出てきたりと非常にわかりやすい。

そして最後に「実存的変容」が深まった人の特徴が22個リストされている。うんうんと納得するけれど、まだまだな点もある。この悟りの境地の22項目、いつも気にかけていたい。詳しくはやっぱりこの本に戻って読むこと、ですね。

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