2023秋、移動を決める

今年は、オンラインだけでなく、リアルのワークショップやコンサートにたくさん顔を出していろんな新しい刺激がもらえた。そうこうするうち、前回のブログから6ヶ月経っていた。そして秋深まる今、最優先になっているのは、家を売りに出す準備を進めることだった。そのための断捨離、掃除、修理。

子育て、学校、職場、病気、近所のママ友、いろんな場面でいろんな人々と出会ってきた。500kmほど離れた南カリフォルニアに引っ越しするので、外国に行く訳ではないのに (既に外国に住んでるんですけど)、これまでの環境や人間関係がリセットされると思うと、やり残した事が次々と浮かぶ。そうして行動を続けてきた2023年だった。

裏庭に霧がうっすらかかって落ち葉が舞う秋の早朝。

溜まった落ち葉に埋もれて遊ぶ娘。一緒に子供のようにはしゃいでいた夫。そんな思い出の裏庭とお別れする時が近づいている。
引っ越しの決心をするのは、これまでになく辛かった。

けど、もうこのシリコンバレーにしがみ付いている必要がなくなっている。どこでも仕事ができる時代になったのだ。どこでも仕事ができるスキルもあるじゃないか、と自分に言い聞かせ。

自分の意思決定による移動なのに、こんなに辛いのは、この場所が気に入っているからだ。嫌いだから去るのならこれほど辛くはないだろうけど、好きな土地なのに去る。家族がここにはいないからだ。

そこで想いを巡らせるのは、自分の意思とは裏腹に戦争や経済的な理由などで移動を余儀なくされた人達の辛い心持ち。どれほど辛く悲しいことか想像に絶する。自分の両親とその家族がそれを経験している。現在も中東や東欧で、他にも自分の知らない地球上のどこかで家を出なければならなくなった辛い人生を送っている人々が数多くいるのだ。それが怒りのエネルギーとなってネガティブな方向に進むか、または、そのエネルギーをうまく使って人生に成功するかは、その状況をどう意識的に変えて行くかで分かれる。

第二次世界大戦で強制収容所での生活を送った精神科医・心理学者のヴィクトール・フランクルが、有名な著書「夜と霧」で「どのような環境にあってもそれをどう受け止めて解釈するかは個人が決めることができる、それが究極の自由」というようなことを言っている。どこにいてもどのような状況に置かれても、生きる目的・意味を持つことができる自由があってそれを選ぶか選ばないかを自分の意思で決定することができるのが私達人間なのだと。

そこまで困難な状況でなくても、私達はそれぞれの環境の中で様々な体験をしている。自然現象や事件・事故に巻き込まれたりする避けられない状況もあって、気候の変化による天災地変にも遭遇する。今後そのような過酷な状況が増大していくという話は最近よく耳にする。2050年と2060年を遠隔透視するリサーチをしているステファン・シュワルツ氏によると、その頃には海の水位上昇のために、海岸沿いの街は水没するとかで、これから引っ越したいと思っていた海辺の美しい街サンタモニカは海の中になっているとか。

そのような不可抗力の状況ではなく、私のように自分の意思で環境を変えてしまう者も多くいる。自分のいる状況をどのように解釈して何をどう選択するか。受け身ではなく、被害者意識ではなく。XXのせいでこうなってしまった、と感じるクセのようなものに取り憑かれているんだなと自身を客観的に見ることができたら、そこから這い出てきて、生きる意味を持つことのできる自由をエンジョイしたい。そのために役立つのが、自分のエネルギーを自分で管理して意識的に変えていくこと。瞑想で大いなる存在とつながること。呼吸法やヨガでチャクラを整えること。エクササイズや食事による健康な身体で良好なエネルギーを保つこと。密教の修行僧のような辛い修行をしなくても、エネルギーを、波動を上げることができるのだ。そう思っただけでも、幸せな気分にならない?

You can manage your energy.

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